ニンゾダヌチのブログ

プレイしたゲームの簡易レポートみたいの書いてます。

メモリーズオフ:詩音編について,やはりツンデレか.他のキャラについても若干触れ,ゲーム全体の総括もする.

メモオフ1stについては最後の記事になる,はず.前回の記事は以下で参照してほしい.

ninzodanutiblog.hatenablog.com

唯笑とみなもちゃんについては書いたから,かおると小夜美さんのことをちょこっと書いた後に本題の詩音に話題を移す.

かおる編

初代THE・陽キャラ.シナリオは正直あんまり好きじゃなかった.かおるルートお気に入りの方には申し訳ない.

転校生という設定はあんま活かされてなかった気がする.昔の高校受験の制度であれば,地元よりも遠い高校も受験できたのだから「元々同じ高校に入学,でも地元が違う」で良かったような気がしなくもない.主人公のトラウマ克服の話も雑な感じがした.かおるとの関係によって彩花の呪縛から解放されたっていうストーリーを感じれない.しかしながら,唯笑虐待要素は全く怠らず,このシナリオでも唯笑はかわいそうだった.ここに関しては高評価.もう二週間前くらいにクリアしたから若干記憶が怪しいけど,彩花とのトラウマは,唯笑とのディカッションでどーにかしたっていう記憶だ.ヒロインたちの中で彩花に全くの無関係で,かつ主人公と同じような境遇のキャラはかおるだけだったのだから,もっとかおるの良さを出せたはず.

名前で呼び合おうよってファミレスで会話してたシーンは結構好きである.

 

小夜美編

大学生キャラ.この人のシナリオ短すぎない? 声優さんの声はめちゃくちゃ好き.

設定はうp主的に相当良かったのだが,あまりにもシナリオが短かったから低評価になってしまった.やったことと言えば,小夜美さんをおんぶして,デートに誘って,公園で喧嘩して,駅で仲直りして終わり.「ここからだろ!!」っていう心の中のルフィが叫んだ.仲直りシーンでクッソテンション上がって「付き合うフェーズキターーー!」ってなり,ここからどうシナリオが展開していくかを楽しみにしていたのにエンドロールが流れた時はドッキリかと思った.今ちょこちょこやっている2ndのほうにも名前が出てきているから,我慢しよう.

 

詩音編

本題に移る.この娘に関しての情報は前回の通りであった.前回の記述は以下の通り.

双海詩音

転校生.まさかの2人目の転校生.この子は先月の転校生とのこと.ツンツン真面目系.どうやら帰国子女らしい.そして一日でとんでもない量の本を読む特技がある.ときメモだったら,眼鏡を付けていたであろうキャラ.しかし,主人公が電車で寝てしまい,なぜか双海さんの膝で寝るという出来事があっても,特に何も言わない変にズレているところがある.このツンツンがデレデレに変わっていく様子を,ツンデレ愛好家の私は見たい.

詩音の設定関連

詩音は海外生活のせいで,ガイジン扱いされたことにトラウマを持っているキャラである.そのせいで,周囲に心を開けずにいるという設定である.変にズレたセンスがあるのは,この海外住みのせいだと思われる.あんまり自分のことを書きたくないが,詩音と多少似たような境遇にいたから共感できる部分もソコソコある.文化が違うと目付けられやすい.私の場合は,自分よりも目上の方を苗字で呼ぶ文化が無い場所に住んでいたから,先生や友達の兄貴姉貴を平気で名前で呼んでいたw

話を戻すと,このキャラはツンデレキャラであった.しかも,真のツンデレキャラである.”真の”と付けるのは,世の中には二つのツンデレが存在するからである.恐らく,全世界で私だけが勝手に定義しているものであるから,その定義の内容を示す.

ツンデレとは

ツンデレその1,反動形成ツンデレ

このツンデレは本当は相手のことが好きだけど,素直になれないこと.典型的なセリフは「アンタのことなんか好きじゃないんだからね!」である.

有名作品で例を挙げるなら:「とらドラ!」後半の大河,俺妹の桐乃,インデックスの御坂美琴ガッシュのティオ,コナンのカズハなどなど

皆がツンデレキャラと言って思い浮かべているキャラは大抵こっちの部類に入るはず

ツンデレその2,真のツンデレ

このツンデレが反動形成ツンデレと異なるポイントは,感情の変化が存在することである.ツンフェーズからデレフェーズに移行する流れがあるかどうかに関わる.直近で遊んだゲームだとToAriseのシオンは完全に真のツンデレである.ゲーム開始直後はツンツンモードのみ.進めていくと徐々にツンモードからデレモードの割合が増えていき,最終的にはデレモードのみになってしまうこと.これが真のツンデレである.

意外とコッチのタイプのツンデレは少ない.うp主的には,こっちのタイプの方がLOVEズッキュン.関係性によって,徐々に相手が変化していくのが良き.反動形成ツンデレは大概は物語冒頭でエンジン全開(主人公にゾッコン)である.これだと,物足りない.

詩音ルートでよかった所

詩音シナリオで素晴らしかったのは,氷が徐々に融解していくようなツンデレ要素でしょう.ここに尽きる.これを語るのは結構難しい.最初はATフィールド全開だったのが,ちょっとずつ隙を晒してしまう元祖萌え要素.お手本のような真のツンデレキャラである.世の中のツンデレキャラは,この路線のツンデレにしてほしいものだ.ここもっと伝えたいけど,そうなるとゲームの文章をそのまま引用することになりそうだから割愛.真のツンデレ好きはプレイしてほしいと思う.若干愚痴になってしまうが,昨今のツンデレキャラはクドイと感じる.詩音はその辺いいバランスだった.

もう一つ良かった所を語るとしたら,詩音が徐々に主人公の性格に触発されて,主人公と同じ性格に染まっていく様子も結構良き要素.この辺はギャルゲー系の王道の良さがあるね.

デート置き去り事件

あの主人公が雨の中で放置されたのはちょっと笑ったw 主人公も主人公で狂気じみているが,詩音も詩音だろうw 何かしら主人公に連絡する手段は持っときなよって思った.昔の時代だからっていうのもあるだろうけど,若干納得いっていない部分がある.しかも,その謝罪が手紙だったという点も微妙に納得いっていない.

でも,その辺の不完全さは,高校生のある種リアルなのか.思い返してみれば,私自身も結構ひどいことを異性の友達に対して行っていた心当たりはある.詩音を悪く言える資格はない.

ラスト

みなもちゃんルートであのエンディングだったから,詩音と分かれてしまうエンドもありえる~って思っていた所に日本居残り決定エンドは結構熱かった.どこかの病気がちな少女だったら「起きないから奇跡っていうですよ」って言いそう.特にプリクラで写真撮った伏線があったから「居なくなってもこの写真があるから私たち繋がっているよね!」っていう話の持ってき方もありえたのが怖かった.何がともあれ,ハッピーエンドで良かった.

なんなら人によってはあそこで詩音が海外に行ってしまうエンドのほうがいいと思う人もいるかもしれない.ちょっとご都合完はあったw.メモオフは基本的にはハッピーハッピーハッピー*1な話だから,これくらいはいいだろう.

詩音のお父さんがさっきまでそこにいたのに,主人公が来た瞬間にスピードワゴンよろしくでクールに去ったのも結構笑った.

 

若干悪かった点も語ると,このルートも彩花のトラウマをどう解決するのかって部分が弱かったと感じた.小夜美ルートとかに比べれば良かった方だけど,物語の軸である彩花関連の要素が入った方が個人的に好みである.詩音だからこそ,彩花のトラウマを乗り越えられた感が欲しい.後,ラストシーンはもう完全に100%デレモードに入っても良かったんじゃないかなとも思う.うp主的にはもっと欲しかった.あの控えめな所が詩音らしさなのかな.

 

物語の総評

シナリオのお気に入り順は

「みなも > 唯笑 > 詩音 > かおる > 小夜美」

である.個々の記事の気合の入りようで何となく伝わったかもしれない.この物語のもっとも重要な人物は,彩花と見せかけて,意外と唯笑だという印象である.どのルートでも,唯笑は主人公を陰ながら支える優しい娘である.最初に唯笑ルートを攻略した後に,他キャラに行って唯笑の様子を見るのも良い楽しみ方である.ぞくぞくする.シナリオじゃなくて,キャラの設定だけで見ると,

「唯笑 > 詩音 > みなも=小夜美 > かおる」

である.何か良く分からないけど,唯笑みたいな変な奴が一番好きである.

そして最初の記事でも書いたような気がするが,このゲームで何より良かったのは主人公の良さである.key味というか,ちょっと変わった主人公がうp主的にはぶっ刺さった.自分でもノベルゲーを作成している時は,やっぱりこういう主人公にしようと意識してしまうくらいにはkey感のある主人公は好きだ.自作作品で高尚なkey作品ほどの主人公を目指してしまうような痛いヲタクだから,いつまで経っても自分のシナリオに満足できずに作品を完成させられない半端者である.悔い改めなくてはならない.

起伏が少ないと感じるルートも多いが,日常感を捨てずにシナリオを書くと起伏が少なくなるのはしょうがないかもしれない.メモオフで起伏が足りないと思う人は,もっとファンタジー要素があるノベルゲーをやった方がいいだろう.メモオフはあくまでもリアル思考である.もっとも,みなもちゃんは最後ファンタジー感は多少あったけどね.

 

気が向いたら,みなもちゃんのイラスト描きたい.

以上,メモオフ1st完.

また,深夜テンションで色々書いてしまった.......

 

 

~余談~

ネットでメモオフの感想記事を探していた所,中々マニアの方の記事に辿り着いた.この方は,メモオフの知識が豊富で読んでいて楽しい記事であった.私の記事に辿り着いたメモオフファンの諸君は既に読んだかもしれないが,ぜひ読んでみて欲しい.

note.com

*1:ミーム参照よろ