ニンゾダヌチのブログ

プレイしたゲームの簡易レポートみたいの書いてます。

全落ち受験生だった時の話をテキトーに語る会

国公立の二次試験が終わったこのタイミングで自分語り記事を書いていく.献血の時以来の自分語り記事である.

 

この記事を見るのは,既に受験を終えた受験生を想定する.

まず,第一志望に合格した諸君へ.お疲れさまでした.大学でも頑張ってください.

次に,第一志望には受からなかったが,他の大学に進学する諸君へ.今はちょっとしたコンプレックスがあるかもしれないが,入学して楽しい思いをすればゴールデンウィークにはコンプは消えている.いつまでもコンプを感じる人は大抵の場合,大学生活が楽しくないか,目的がないかどのどっちかだ.就職活動の時に学歴フィルターどうのこうのとあるが,結局は自分で色々学ばない人は仮に東大でも平気で不採用になるから.安心して進学しなされ.

最後に,浪人する諸君へ.私の仲間だ.ぜひ,頑張ってほしい.7割は失敗すると言われる浪人生活だ.結果だけにこだわるのでなく,後悔が無いように過ごしてほしい.浪人中に,友達と飯食いに行くと若干の溝を感じると思うが,まあそういう傷を味わうのが大人になるということかもしれない.私も腐るほど味わった.アホほどイジられたw

主のスペック

出身高校は偏差値50あったりなかったりする高校.自分が入学した次の年は定員割れしてた.定期テストも2時間勉強すれば80点は固いのに,何故か平均点が30点になるくらい生徒たちの勉強意欲は低かった.この高校の愚痴を書けば,これまた一本の記事が書けそうなくらい私は自分の高校が嫌いだった.高校を卒業して十年近く経った今でようやく「まあまあだったな~」って思えている.

高校の愚痴(無駄話)

何が一番嫌いだっただけ書く.受験とは全く関係ないから飛ばして良し.私の高校は部活が盛んでダンス部という謎の集団が,謎の実績を残して高校に垂れ幕が出ていた*1.私が高校3年生のある日,あるダンス部の女子が自分の後輩をわざわざ1時間目と2時間目の休み時間に,自分の教室(つまり,3年の教室)呼び出してグチグチ指導していたことだった.その後輩がどんな悪行をしたのかは私の知る由は無いが,そんな数分の休憩時間に呼び出して相手に説教するのはスマートじゃない.1000歩譲って,何か急を要する事情で後輩を呼んだのなら分かるが,あろうことに全ての休憩時間に後輩を呼び出しては説教をしていた.あまりにも意地が悪い.しかも,その説教を垂れている当の本人は授業中に雑談をして授業の妨害をするか,スマホいじるか,寝るしかやらない.そんな奴がよくもまあ偉そうに説教垂れているなーと私は思っていた.私はそもそも先輩ズラをするということに虫唾が走るタチだからこそ,義憤にかられた.この高校はこういうクソみたいな事案が多すぎた.だから,大嫌いであった.といはいえ,それも学年で7人くらいしか居なかった大学受験組とは濃密な仲になれたから,その点はあの高校に感謝している.かなり長く書いてしまった.散文失礼.

受験勉強の序章

そんな高校の生徒だった私は,理系の大学に進学したくて大学受験に挑戦をした.親にお金を出してもらい,高校三年生から有名な予備校に通った.私はそこで毎日勉強をした.最初の方は勉強一本だったのが,夏休みが終わったあたりから「ぷよぷよと麻雀」にどハマり,今まで8時間くらいしていた勉強時間が5時間程度に減ってしまった.予備校では,取れと言われた講座を何も考えずに全て受けてしまった.そして,堕落した受験生活により,必要な勉強のインプットはしていたものの,アウトプットが足らなかった.

いよいよ受験本番

私は私立の理系の大学を5つほど受験した.受験した数をちゃんと覚えていない.せっかくだから覚えている限り,受験した大学を書いてみよう.

こんなもんだった気がする.日大の理工もセンター利用で出した記憶がある.落ちたけど.

見ての通り,馬鹿な高校にいた癖に滑り止めと概念を知らないらしい.

 

さて,受験生が最初に受験する試験はセンター試験だ.

その結果は,全体的に6割くらいだった.そのせいでセンター利用はダメだった.

 

受験の日程も正確に覚えていないが,上智辺りが最初だった気がする.受験と言うのは,点数開示をするのがメンドウでかつ,大学受験後だったりするから試験の感触というのが分かりにくい.だから3つ目の大学くらいまでは1個くらいは,ひっかかるだろうと思っていた.しかし,明治大学を受験した時くらいからボロボロと「不合格」通知を浴びていた.あの地面に立っているのに自由落下するような感覚は中々味わない.

最後に受験した中央大学で死にかけた話

中央大学の受験日程が他に比べて,かなり遅かった.その時の私は度重なる不合格通知によって,心身ともに憔悴しきっていて,全然見当違いの方向の電車に乗ってしまった.その結果,1時間前に中央大学に到着する予定だったのが,英語の試験が始まっているのにまだ中央大学へのモノレールに乗っている始末だった.そして,中央大学明星大学の最寄り駅から全力疾走して中央大学の端の建物まで行った.

試験室に入れてもらうと,自分の汗が大量に問題冊子に垂れて,問題冊子がグシャグシャになってしまった.しかし,ここまではまだいい.問題が解けなくても,大学に落ちるだけだから*2.そんなことよりも,見当違いの方向の電車に乗ってしまったことで弁当や飲み物も買えなかったため,私は大量に汗をかき,脱水症状になっているのに飲み水が無かった.その状況だったためか,試験の後半は目がクラクラして英文が全く読めない状態になっていた.試験が終わっても,結局は飲み水が無いため,最悪の状況から改善されず.財布を持ち,近くの自動販売機を探しても見つからず.いよいよ,視界が白くなってくる.

そこで私は最終手段に入った.お手洗いに行き,並んでいる受験生を無視して,手を洗っている人を押しのけて,手に水を溜めてゴクゴク飲んだ.なんなら,顔も汗でびちゃびちゃだから顔もゴシゴシ洗った.その後も体調はすこぶる悪かったが,受験を続けた.

そして,落ちた.

全落ち後

色々あって全落ちが確定した時に,人生で初めての家族会議が行われた.最後に全力で泣いたのはあの家族会議である.怒号が飛び交っていたわけではないが,兄が淡々と私のダメだった部分を指摘してきて,2時間くらいした所で涙が自然と流れた.母は,呆れて何も言ってこなかった.なお,浪人生活中はずっと「お前は馬鹿だから」という言葉が枕詞になっていた.母はそのことを全く覚えていないのだが,私は死ぬまで根に持つだろう.このせいで,今は活躍できていない人を下に見るような人間が私は大嫌いである.例えば,売れないバンドマン,売れない小説とか下積み中の漫画家などのまだ日の目を出ていない人物を卑下して,地位より高い人間やお金持ちを過剰に上に見る人間のこと.

浪人生活

浪人中も予備校に通わせてもらった.予備校があった駅には,遊べる施設があっちこっちに存在していたが,本当に一回も行かなかった.一年間,油を売ることはせずに同じ道を往復するだけの日々だった.テレビで浪人時代に自分の通っていた駅の紹介がされると,大抵の場合は知らない景色である.

語れることはこれくらいである.本当に朝起きて,予備校行って,帰って寝る生活を繰り返していただけである.予備校で友達を作っているような人もいたが,私は不必要だと思う.無駄な焦燥感に駆られるだけだ.元々一人で動いていた高校生活に加えて,この孤独な浪人生活のおかげで,割と何でも一人で動けるようになった.これはデカい経験だと自分では思う.周りがやっているからアレやるコレやるっという人は多いが,はっきり言ってそんなものに価値はない.周りの面白がる流行りものを嗜んで,10年後に懐かしむくらいしかできないだろう.

「浪人生活は同じことの繰り返しで辛いものだ」という風潮が世の中にある.私自身はというと,辛いことは辛いが,やればやるほど成績が伸びたので正直楽しかった.志望校も私立から国立に変更したことで,「国語,現代社会,化学」を新たに勉強する必要があったため,ある程度の新鮮さもあった.とはいえ,今思えば私立から国立に変更したのは危険だったかもって思う.なにせ,浪人最初の模試では化学の点数が20点をた叩き出すくらい,化学について何も知らなかった.底辺高校の化学の授業では,受験には全く役に立たないということが良く分かる.

元々勉強していた英語,数学,物理に関しては新しく入れた知識はほぼ0であった.ずっと同じ問題集を解きまくっていた.要するにアウトプットが大事というわけである.

予備校のカリキュラム

予備校のカリキュラムは,高校の授業のように月から金にかけて講義が行われる.しかも,前期後期という概念が存在する.必要無いと思った講義は早々に捨てた.まず現代文.あまりにも無駄だったため,初回で切った.5つの選択肢から2つまで絞り,その後はずーーとその2つの比較を行うだけ.そんなことをするくらいなら,古本で素晴らしい文学作品を読んだ方が有意義である.

結果,センター試験「現代文」では94点を取れた.

次に古文.これは夏休み入るくらいまでは単語や助動詞を頑張って覚えていたが,ある日を境に「古文の勉強するくらいなら,化学の勉強をしよう」と思ってから切った.センターの試験の圧縮率などを考えると古文が0点でもいいやと思った.その後は,一切に合切何もしなかった.テキトーに解答しても,確率的に10点は入る計算だしな.

結果,センター試験「古文」では0点が取れた.

次に物理.前期までは真面目に全部出席していたが,浪人して新たに入る知見が無いことを悟り,後期は切った.ずっと物理の風みたいなタイトルの問題集を解く時間に当てていた.そのせいか,定期的に行う模試から浪人生しか行わない青プレ*3と言われる模試でも9割越えが当たり前となっていた.

結果,センター試験「物理」では84点が取れた.

後の科目はちゃんと出席していた.あんまり切りまくるのも良くない.その辺はバランス感覚を大事に.

模試の成績

自分でも不思議なくらい成績は止まることなく,伸び続けた.恐らく,浪人生の中では異例な方である.模試でも第一希望は最後までA判定だった.そのせいで,もっと難易度の高い大学に受験しろ,とずっとチューターとやらに言われ続けた.東京に存在する国立大学は難易度は極端なのである.私は,絶対に合格したかったからソコソコの大学を受験した.ソコソコとか言っているが,自分は若干背伸びしたなって思っている.進学した先の大学にいた学生はレベルが高かったし,背伸びした感覚は間違っていないと思う.

ガス抜き

全くガス抜きをしなかったか,と言われればそうでもない.平日はハンターハンターのアニメを一日一話見てたし,土日で300ページくらいの小説を一冊読むくらいはしていた.

後は何か悶々とした時は,近くの川沿いを1,2時間かけて闊歩していた.これが結構落ち着く.実におすすめである.

結果

そんなこんなで一年間勉強した.その結果は第一希望の国立大学に入れた.私立の大学も,全部受かった*4.12月くらいに行われたある私立大学の給付生の試験も合格できた.センターよりも前に受験できたのはとても良かった.浪人生の人にはおすすめ.その大学の受験会場では,周りは受験を舐め腐った現役生がドンちゃん騒ぎしていたが,私は淡々と試験をこなした.プレッシャーでお腹は凄く痛かったけど.そのおかげで,給付生の最低合格点を100点くらい上回って合格できた.

結果がどうのこうのというよりも,私は11月の時点で,「これだけやってダメだったら,後悔はない」という気持ちだった.これが一番大事だと思う.自分が心から努力したって言える何かを作れたっていうのが,人生において大きい.その何かは人によっては部活だったり,趣味だったりする.私の場合は18歳の時は,何も無かったから受験勉強は大事なものだった.

 

以上.しょうもない自分語りでした.

浪人していると,まるで世界から自分が取り残されたような感覚になるが,1年くらいなんてことはない.できる限り勉強に励んで,濃密な1年に出来れば,合格しようがしまいが,あなたにとって価値のある1年になるだろう.

 

追記[24/03/05]

読み返すとただの自慢記事になっていたから,もうちょい未来の浪人生にアドバイスをしようと思う.

SNSのアカウントは今すぐに消せ

特にリア友と繋がっているようなアカウントは即刻削除しろ.リア友とSNSで繋がる必要など一ミリも無い.タバコのような存在だ.無駄な劣等感を味わいたいマゾはどうぞ.ネットの浪人友達との専用アカウントならいいよね.そんなわけねーだろ.しょうもない傷の舐め合いも必要ない.さっさと消せ.周りの成績あがろうが,さがろうがどーでもいいことである.

月に一回くらい友達の会って,くだらん会話をするくらいでいい.友達が日々どんな生活をしているかを知った所で1円の価値も無い.

高偏差値の大学に入学できない=人生\(^o^)/オワタ ではない

これに関しては個々で事情があるかとは思うが,高卒になれた時点で,人生詰むことは無い.どの大学に進もうが大抵の人は,人生が大きく変わることは無い*5.なんなら,大泉洋さんのように,希望しない大学に進学したことで良いことが起こるかもしれない.

もう一度言うと,高偏差値の大学に入れた所であなたの価値がいきなり上がることはありません.断言します.

劣等感

周りの友達に馬鹿にされるんじゃないかと,そんなのもハッキリ言って下らん悩み.高校の友達何て,大学に入ってしまえば半年に一回会うか会わないかだ.小中の友達何てもっと会わない.気にするな.

「K大学です」「え!! 凄いね!」

なんて言う会話は,日本のテンプレートと化しているが実はこの『凄いね!』と言ってる人は心の底から凄いなんて思っていません.お世辞です.この会話は

「もう3月だよ」「1年の1/6が終わってしまったな~」

「How are you?」「I'm fine. How about you?」

「目が逢う瞬間(しゅんかん)ってアイマスの曲だって意外と知られてないよな」「瞬間(とき)だろ,2度と間違えるな」

以上のしょうもない日常会話例と全く同じである.

でもでも,K大に入学できないとモテないじゃないか? という諸君.安心しなさい.K大に入った瞬間(しゅんかん)に周りの女性が黒魔法にかかったように,黄色い声援をあなたに送るようなことは100%起きません.そんなしょうもない妄想は,中学生で卒業しよう.

っとここまで強い口調で書いてきたが,普通の感性を持つ浪人生は大なり小なり劣等感を持ってしまうものだ.ただ,「必要以上に劣等感を感じる必要はない」ということが言いたい.

 

*1:すいません,ガッツリ偏見です.でもダンス部員だった彼ら彼女らのことがあまりにも嫌いでこの偏見は生涯消えることはないでしょう.ダンスという文化時代に何か,嫌な思いがあるわけではないです.ダンス部員の中にも当然いい人はいた.

*2:受験生にはこれが死活問題だが

*3:駿台が出している自宅模試セットのこと

*4:中には給付生として通えた大学もいくつかあった.点数が他よりも特段高いとそういうおもてなしを受けられるらしい

*5:リーディングシュタイナーを持っている私が言うのだから間違いない