ニンゾダヌチのブログ

プレイしたゲームの簡易レポートみたいの書いてます。

人魔をプレイした感想,考察

最近はノベルゲーを遊ぶときは,ノベルゲーコレクションに投稿された作品しか遊んでいなかったが,今回はsteamで発売された「人魔」というゲームをプレイした.
気分が乗ったら,イラストでも描こうかな.

Mandemon on Steam

少し乱暴な言い方かもしれないが,このページにたどり着いた人は全員人魔をプレイ済みであると考える.よって,今回はいきなりネタバレ有で色々語りたい.

 

 

ネタバレ有

 

 

感想

大まかな感想としては,うp主は面白かったと思っている.

最初はシステム関連についての感想.

値段が300円だったのだが,値段以上のクオリティーは感じた.特にUIについて,細かい箇所でアニメーションや効果音が付いていたことはかなり感動した.
ロックシステムについては,説明が特になかったことが気になるが,そんなにプレイの邪魔にならなかったのでマイナスにはならない.

イラストについては,変な違和感は感じなかったが,恐らくAI生成を使っている気がする.指の数に矛盾があるみたいな明確な根拠は無いが,おにぎりの描写にかなりの違和感を感じた.作者は中国の出身というのが原因の可能性もある.だから,断言は出来ない.僕個人としては,正直,イラストにAIを使うのは時代的に賢い判断だと思うので特に嫌悪感は無い*1.ただ,AIの匂いを感じるとすぐに嫌だ!!ってなる人の気持ちも分かるので,イラストについてもプラスマイナス0.
日本語訳については,違和感を感じる部分もあったが,そんなに食って掛かるほどのものでないためスルー.

ようやく本題の世界観やストーリーについての感想.
ディストピアの世界観は良く描かれていたように感じる.生活が不自由な現実を毎日味わいながらも支配者に反抗しないキャラクター達は,よく描かれていた.ストーリーは進撃の巨人約束のネバーランドに結構似ていた.作者はディストピア系の小説やアニメに強く影響を受けたのだろう.戦争と言うのはミスリードで,先生たちが全員人魔である設定は面白かった*2.両サイドのどちらにもある程度の正義があって,どっちに主人公が付く?というテーマは流行りものではあるものの,うp主の好物である.
そして,これもうp主の好みだが,人魔状態の主人公には遊戯王の様に別人格になっているのは結構好きな設定である.
3人のヒロインの誰に付いていくか,というギャルゲー要素も良かった.そんな要素があるのに,最初に助けてくれたキャラが強○殺人されたり*3,主人公がヒロインを射殺しなきゃいけなかったりとインパクトのあるシナリオになっている.
BGMについては,クラシックを多用しているが,選曲がうp主と合うのでぜひ語り合いたい.ただし,うp主は「月光」に関しては第一楽章よりも第二楽章の方が好きなので次回作ではぜひ第二楽章を使ってほしい.

こっからはちょっと残念だった要素.
日本風の世界観にした理由は,最後まで良く分からなかったが,作者の好みであるのだろう.もっと何か日本的な要素があると良い.ドラキュラは完全に西洋である.しかしながら,この辺は作者特権なので文句はない.
最初の犠牲者?の如月先生の生徒に好かれていた具体的なエピソードも1つ入れておくだけで,もっと感情移入できたはず.一番残念だったのは,全体的に説明が足りないことである.そのことについては,考察に述べていきたい.

 

考察

 

こっからは,細かい箇所の考察をしていく.

うp主の語彙力の無さから,ここからは進撃の巨人のネタバレを含んだたとえ話をするので,注意.

 

まず一番最初に引っかかったのが,主人公の能力について.
人魔の自分と人間の自分の両サイドを持つというのは理解できた.しかし,他世界線の記憶を主人公が何故か持っているエンディングがある.この能力は人魔の能力とは全く別の能力である.作者が進撃の巨人に影響を受けているのであれば,恐らく本作の主人公の能力も「進撃の巨人」の能力と似ていて,何かしらがトリガーとなり未来の記憶を見ているのだろう.「海に行きたい」とか言っているから,明らかに進撃を意識しているから,ぼんやりと主人公の能力は察せるけど,その説明が全くなかった.100年前の自分の記憶から海の場所を知っている展開も,ほぼほぼエレンと同じである.

主人公の頻発する記憶喪失
殺人事件が起き,ジャストタイミングで主人公が記憶喪失をして包帯の子に利用されるのだが,そもそもなんで主人公はそんなに何度も何度も記憶喪失を起こしているのか.一つ考えられるのは,学校を楽しむ人格のはずが段々本当の自分に気づいてしまい,人魔側の自分がその度に記憶を消している説.もしかしたら,本編でもちゃん自分が人魔であると思い出す度に記憶を消しているってちゃんと説明があったかもしれない,ここははっきり覚えていない,申し訳ない.でも,これだと主人公本人が何度も気づいてしまうのであれば,周りの生徒も気づくんじゃねーかって思ってしまうw.事実として,主人公が2キルした時に守に「死体が真っ二つになっていた」って言っちゃったから,少なくとも守は主人公が人魔か何かの化け物だってことは分かっちゃったしね.

途中で出てきたラジオ的な何某.
エンディングの1つで続編があるということ&作者が進撃を意識していることから,学校を抜け出した後は周りの別の国?に行った時に,恐らく技術が学校に居た人類よりも発達していて,その機械がラジオなのであろう.クローン技術があることオリジナルの人間がいることは確定する.このことから学校人類以外の人間がどこかに住んでいることは確定していると考える.
ここで考えるべきは,学校以外に住んでいる人類はこの学校にいる人間についてどう思うだろうか?人魔と普通の人間は見た目では判断できないため,学校から来た人間は人魔であると疑うのが人情であろう.だから,今後の展開は学校人類VSその他の人類となるのは必然.学校人類側には主人公君(人魔)という切り札があるため,コイツがどう抑止力となるかがシナリオのキーになる.
という,うp主の妄想なのであった.

人魔側の弱点
人魔の心臓を一発で貫けばいいということだったが,どうして分かったのだろうか.これを知っているということは,既に人魔を殺したことがある人間が学校にいるはず.ということは,一個前の考察の「学校人類VSその他人類」のその他人類の中には学校人類がいるのかもしれない.各地の学校があり,その生徒を助けまくる物語になる可能性もあるかも?

腐った水
腐った水で人が死んだという話が最初に出てくるが,そもそも腐った水を飲まなければなれないほどの水不足の現状を学校では全く感じなかった.よって,これは人魔側が食事をした時の言い訳にしていたのだろう.

出てきた拳銃
作中で出てきた銃は,イラストを見るなり恐らく「モーゼルC96」*4である.この銃はドイツの銃であるのだが,わざわざこの銃を書いたのは何か意味を感じざるを得ない.政治的な内容はうp主が馬鹿なので深くは語らない.
もっと実用的な話をするのであれば,個人的にはやはりm1911のほうが良くね?って思ってしまう.最大の理由は,リロードがC96はめんどくさいからだ.m1911はApexやValoみたいにマガジンを交換すれば良いので,戦闘時には早くリロードが出来る.しかしC96はマガジンを交換するということは出来ない.四角形のでっぱりの部分に弾を入れるのだが,弾を一つ一つ詰める必要がある.一応,スピードローダーのようなものも存在するが,一々スライドさせて弾を入れる必要があり,取り扱いがメンドクサイ.また,作中では,片手で撃っている人がいたが,うp主が見た実弾の動画ではC96はストックが無いとキツイレベルの射撃精度だった*5.見た目のロマンは,C96のほうが上かも・・・?


以上.

 

守のことを「もり」って名づけるのはちょっと面白い.

*1:かなり低価格で売られているのが嫌悪感の無いポイントかも知れない

*2:7割くらいのプレイヤーは予想できてしまいそうではあるけど

*3:明確に,強○があったかどうかは結局描かれていなかった

*4:うp主は何故かワルサーと間違えていた.

*5:これは射撃者と対象の距離や,対象の大きさによる